クーちゃんお誕生日記念!第1回!?
OCC版おうちで作戦会議《解説編》

お待たせしました!第1回OCC版おうちで作戦会議の解説編をお届けしたいと思います。
 《出題編》はこちら

今回は当クラブ会員岡山県カーリング協会所属の吉岡選手より、所属チームである岡山CA(待ジャパン)の過去の試合からの出題でした。

簡単なおさらい10エンドゲーム、8エンド2点ダウン先行ラストショット

今回はクーちゃんのお誕生日に合わせての出題ということで、クーちゃん自ら吉岡先生に解説を聞きに行ったみたいですよ!という事で、そのやり取りの一部始終をどうぞご覧下さい

先生!まずわたしは(1)のドローショットを選んだんだけど、このショットの選択はどう思いますか?
点差や状況も踏まえて、このショットの選択は先生的にはどうお考えでしょうか?

私も最初はドローを投げるつもりでいました!
ティー前にカムアラウンドでNo.1を作れれば高確率で1点スチール出来そうです。
選択としては悪くないと思いますが、1点スチールしても9エンド目は1点ダウンの先行で、厳しい状況である事に変わりありません。
なので、No.1,2まで作って2点スチールの可能性を残した方が良いのでは?ということになり、実戦では選択しませんでした。

なるほど!

ということは(2)の黄⑦のNo.1を押し下げて、No.1,2を作るショットがいいということですね♪

(2)のNo.1を押し下げるショットですが、青⑦や黄⑥にしっかり守られていてなかなか難度が高そうです。また、自分達が最初に投げることで相手にラインを見られてしまうので、仮に決めることが出来ても相手に同じショットでNo.1を取られやすくなりそうです。ですので、これも選択肢から外しました。

確かに、前にしっかりガードがありますね…。
さらに上手な選手なら同じラインを使ってNo.1を作ることができる。なるほど。
んん、難しいですね…。
では……先生のチームが選択したのは(3)のヒットロールでNo.1を取りに行くショットにした。ということですね!

ところがどっこい、(3)だとNo.1しかとれないのでこれも選ばなかったんですね笑

では実際のところどうしたのかですが、ここでは青⑥、黄③、黄⑦の位置関係に着目しました。
青6の真芯に当てれば、青⑥は黄③に当たった後にNo.1に向かって飛んでいきそうな角度です。なので、下図(動画)の様に青⑥の芯に速いウエイトで当て、No.1を弾き飛ばしてステイさせるショットを選びました。

少々アクロバティックに見えますが、多少狙いからずれてもNo.1は動かせそうなこと、内側にずれればシューターのヒットロールやシューターがNo.1に飛ぶ可能性もあり、(1)のように直接狙いに行くよりうまくいく確率が高いように思いました。

この場面、今年の日本選手権での試合から選んだものです。下記から実際のショットが見られます!

えー、まさかの選択肢に無いショットだったんですか!?
でも、決まったらとっても凄いショットですね!
先生がカッコよくショット決めるとこみたいな♪

・・・

ご覧の通り、これだけ自分の選択肢のハードルを下げる説明しておきながら

実際は狙いより外に投げてしまい大失敗( ;∀;)
というオチつきで、生粋の関西人であるクーちゃんにも喜んでいただけるかと思って選びました!笑

さすがカーリングとお笑いの師匠……オチつきで素晴らしい…👏っていう冗談はおいといて!素敵な誕生日プレゼントと詳しい解説ありがとうございました♪

今回の作戦会議、みなさんどうでしたか?わたし個人的にはとても勉強になりました。第2回も乞うご期待!!
早くカーリングがしたーい!(スイープは兄たちに任せよう……)