オリンピックが僕の人生を変えた!? ~スポーツとは無縁な僕のカーリング体験記~

日本カーリング界初のメダル獲得で湧いた2018年の平昌オリンピック。
銅メダル獲得の瞬間をテレビで見ていた僕ですが、その数ヵ月後に自分がカーリングを始めるなんて夢にも思っていませんでした。
今回は、そんな僕のカーリング体験記を書いてみたいと思います。


カーリングは4年に一度?

2018年の2月、平昌オリンピックが終わった頃の僕は、世間一般の人々と同様に「カーリングは4年に一度」くらいにしか思っておらず、「たまたまテレビで放送されてたら見る」くらいのものでした。
各地で大会が開催されていることも知りませんでしたし、カーリングがどこで出来るのかさえ知りませんでした。
恐らくほとんどの人がそうだと思います。

ところが、銅メダル獲得の瞬間を見て以来、なぜか無性にカーリングに対する興味が湧いてきて、ネット上の情報を検索したり、ツイッターでも情報収集をしていました。
そしてある時、関西のカーリング好きの集まりに参加することになり、それによって大きく運命が変わることとなります。

その集まりには選手として活躍されている方や、趣味でカーリングを楽しんでいる方など、すでにカーリングを経験している人がたくさん参加していました。
僕の中には「カーリングは見るもので自分がするもんじゃない」という意味の分からんポリシーがあったのですが、実際にカーリングをしている人たちから「1回やったら絶対楽しいから」と言いくるめられ(笑)「仕方ないからやってみるか」となったわけです。
(今となっては皆さんに感謝です)

カーリングを始めるにあたり、まずは「体験会」へ参加する必要があります。
関西は京都府カーリング協会の管轄になるのですが、そのときはタイミングが悪く、直近では京都協会の体験会がありませんでした。
せっかくやる気になったのに体験会が無いのではどうしようもなく、少し諦めていたのですが、「軽井沢なら体験会やってるよ」という悪魔の囁きがどこからか聞こえてきて、「じゃ、軽井沢行くか」となりました。
そして軽井沢へ行くことになるのですが、これが人生初の軽井沢訪問でした。

軽井沢アイスパークでカーリング体験!

皆さんご存知の通り、軽井沢には「軽井沢アイスパーク」という日本でも一番じゃないかと思うほど立派なカーリング専用施設があります。
そこでは1年を通してカーリング体験会が行われており、老若男女問わずたくさんの人が体験に訪れています。
僕もここで初めてのカーリング体験を行いました。

アイススケートは何度か経験がありますが、氷の上に靴で乗るのはこのときが初めてで、なかなか経験できることでもなく、それだけでテンションが上がったのを覚えています。
体験会では、氷にダイブして滑ったりしながら、氷の上で滑る間隔を少しずつ身体に覚えさせていきました。
そして、ある程度慣れてきたところで「スライダー」が登場します。
カーリングシューズの底にはこの「スライダー」と呼ばれるテフロン樹脂でできた薄い板が接着されていますが、普段は「グリッパー」というゴム製のカバーを装着し滑らないようになっていて、デリバリーと呼ばれるストーンを投げる動作のときにグリッパーを外して氷の上を滑りながらストーンを投げます。
スライダーは「片足」だけに付いているのですが(右投げの人だと左足にスライダーが付きます)、そのスライダーで氷の上に立つと「マジか!?」と思うくらい滑ります。
スライダーにはスキーやスノーボードのような「エッジ」が無く、前後左右どの方向にも滑るため、少しでもバランスが偏ると自分の意思とは関係なく足が滑ってしまいます。

小さい頃からスポーツに慣れ親しんでいたわけではない僕にとって、最初は氷の上に真っ直ぐ立つのさえ難しかったのですが、だんだんと慣れてきて、なんとか氷の上をゆっくり移動できるようになりました。
そこから、ストーンを投げるための「デリバリー」や、投げたストーンの前をブラシで掃く「スイープ」なども教わり、最後はシートの半分の長さでミニゲームを行いました。
初対面の参加者の人たちと数名ずつでチームを作ってのミニゲームでしたが、自然とコミュニケーションを取りながらプレーを進めるようになっており、初対面なのにチームとしての一体感が生まれてくることに少し驚きました。
これは実際に体験しなければ分からなかったことで、そのことも含めて「カーリングって楽しいな」と感じた部分でもありました。

慣れない氷の上での運動により足の筋肉痛が半端なかったですが、それ以上に満足感で満たされており、先輩たちの言っていた「1回やったら絶対楽しいから」という言葉を実感した体験会でした。

その後、11月から始まった京都協会の練習会に参加し、気付けばすでに3年になります。
僕がカーリングを始めた頃は宇治のリンクもまだ出来ておらず、練習会はスケートリンクが営業している11月から3月だけでしたが、今は1年を通じて宇治のリンクが使えるようになったので(カーリング専用ではありませんがフルサイズ!)、すごくありがたいなと思っています。

最後に、毎年11月下旬からグランフロント大阪で開催される「つるんつるん」という屋外スケートリンクを利用してカーリング体験会が実施されています。
大阪駅のすぐ近くでアクセスも非常に便利ですし、「カーリングナイト」という夜に行うカーリング体験イベントもあります。
どちらも気軽に参加できるイベントなので、お友達を誘って参加してみてはいかがでしょうか?
きっと楽しい時間が過ごせると思います!

体験会の様子やOCCのその他の活動などを掲載しているギャラリーも是非ご覧下さい。