OCC会員カーリング体験記 Part4
私がカーリングをがっつり観始めたのは2010年のバンクーバー五輪でした。
長野やトリノでは話題になってるのは知っていましたが、じっくりとは観れませんでした。
しかし、バンクーバーの時は今は無きワンセグ携帯が全盛期で平日の仕事中にめちゃくちゃ観れることが出来ました。もちろん、仕事してるフリして。
その時、たしかロシア戦で日本代表が5点ぐらい取って大逆転勝利!それを見るや否や、「やってみたい!」という気持ちが「バーン!」と爆発してすぐにネットで検索したら、ジャストグッドタイミングで京都協会主催の体験会があったので脊髄反射ぐらいのスピードで申し込みました。
場所は大阪難波の浪速アイスリンク場で夜の7時開始、ウキウキドキドキしながら行くと体験者は50人ぐらいで盛り上がってましたね。
その中で5人1組に分かれて、私より年上の男性と中学生の女の子、あとは若いOLさん2人の組でした。
インストラクターさんは爽やかで(後々、本当の人間性がわかってくるのですが、それはまた別のお話)メガネをかけたお兄さんでした。
初めて握ったブラシを杖代わりにして片足でスライダーを踏んでおっかなびっくりしながら進んではキャーキャー、ブラシで氷をゴシゴシしてはワーワー、本物のストーンを投げてはオー!!となりました。
そして、念願のゲームも体験できて大満足の体験会でした。
体験会が終わると時間が遅かったので中学生の女の子は帰りましたが、残った私達4人はインストラクターのお兄さんと色々と質問タイムが始まりました。
「カーリングの練習会はまだあるんですか?」と誰かが質問すると、
インストラクターのお兄さんはちょっと暗いトーンで
「京都と神戸のリンクはこれからプールになり、この浪速アイスリンクでは練習できるんですが、こんなに早い時間の予約が取れることがめったになく、普段予約が取れるのは終電の時間が過ぎた時間帯です。」と我々に説明してくれました。
それを聞いた私は「あっ、こりゃ無いな。」と思いましたが、
小柄なOLさんが
「私、ネットカフェに泊まります!」と言い、
間髪入れずにもう1人のOLさんが
「私はタクシーで帰ります!」と言いました。
体験会の休憩中の他愛もない会話の中で「どこ住んでるんですか?」の話になり、
「僕、このアイスリンクから自転車で15分の所に住んでるんですよ〜」と自慢げに言ってしまったのを思い出しました。
私は
「じゃっ、じゃあ僕も…」と答えました。
これが私のカーリングを始めたきっかけです 笑
とまぁ、こんな感じで始めましたが、丑三つ時の難波の練習、インストラクターさんに色々なオープン大会に連れって行ってもらったり、マイブラシ&シューズを手に入れたり、そして始めて1年後にそのインストラクターさんとチームを組んで公式戦に出たりと、がっつりハマっていきました。
その後、公式戦のチームを中心に練習して色々と大会に出ました。
私にとってのカーリングは第二の青春でしたね。
男4人で車に乗り込み、アホなことを言いながら色々な所へ長距離ドライブ。カーリング場に着いたら真剣勝負。勝っても負けてもまたアホなことを言いながら車で帰っていく。
カーリング以外でも試合会場で豚汁やぜんざい作ったり、凧揚げしたりと。
クリスマスに早朝練習あった日はモテない男みんなでそのまま競馬場に行くと。
また学生時代が戻ってきた感じがして楽しかったです。
もちろん、カーリング自体もいかにミスをせずに4人でゲームをヒリヒリしながら作り上げていくのも面白かったですね、私が1番下手で思い切り足を引っ張ってましたけど 笑
今は家庭が出来て、昔みたいにカーリングに参加できなくて寂しい限りです。
いよいよ、北京オリンピック。バンクーバーから12年。干支一回り。
私がワンセグ携帯で観ていた時とは違い、今はネットで生配信までしてくれてます。見逃し配信付き。しかも女子だけではなく、男子も混合ダブルスも。そして、日本以外の国も。
北京で初めてカーリングを観始めた人にとってはWi-Fiさえあれば最高の観戦環境!
カーリングを観て何か心が動いて、ついでに身体も動かしたいなと思ったら是非体験してみてください!
画面の向こう側の1投1投の難しさやブラシでゴシゴシするしんどさがわかると思います。
そして、次は軽井沢等のカーリング専用場で体験してほしいです。本当に超感動します!
「ハウスからハウスまで遠っ!」って思います 笑
そして、色々な環境をクリアできるなら是非チームを組んで公式戦に出てください!
より深くカーリングの難しさや楽しさが堪能できると思います。あと、チームスポーツの喜怒哀楽も。
私自身は選手登録して本当に良かったです♪